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クレジットカードのショッピング枠の現金化は違法?

2015.06.27 自己破産


クレジットカードのショッピング枠を現金化すればすぐに融資を受けられたのと同じ状態になる、という話を聞いたことはありませんか?これについては色々と問題があります。その仕組みや問題点を考えてみましょう。

どのような手法で現金化するのか?

クレジットカードのショッピング枠を現金化する場合、大まかに2つの方法があります。
1つはCD-ROM、ブレスレットなどほとんど価値のない物を買わせてその代金のうちの何割かをキャッシュバックする方法です。たとえば50万円で商品を買わされた場合、商品と50万円のうち40万円など一定の割合が購入者の手元に残ることになりますが、カード会社から翌月に50万円の請求が来ることになりますので結局この場合であれば10万円も損をしていることになります。
また、自社製品を50万円で買わせ、すぐ返却してくれれば40万円を振り込む、といって振込んでくるものの、やはりこれも翌月カード会社から50万円の請求が来ることになります。

全く借金生活の改善にはなっていない

クレジットカードのショッピング枠を現金化するという方法は、消費者金融に行って融資を申し込むよりも一見、とても気軽で簡単な方法に思えるかも知れません。相手と顔を合わせなくても手続が済んでしまうため、借金そのものに抵抗がある人などでも気軽に利用してしまいそうです。
しかし、上記の例を冷静に考えてみると、一時的にお金が手元に入ったものの、翌月さらに大変な支払が来るだけで全然状況は改善されてはいません。
上記の他にも換金しやすい金券の類などを買わせ、手数料を引いた金額を振り込むなどのものもありますが、表示されている換金率のとおりに渡してもらえなかったり、さらに悪質な業者であればまったくお金が振り込まれないということもあります。

クレジットカード規約違反となる場合がある

では、このようなクレジットカードを利用した現金化自体は違法なのでしょうか?直接的に何かの法律に触れているというよりは、カード会社との契約に違反していることが多いということです。気をつけなければならないのは利用者がカードをそれ以降使えなくなることです。
もし、クレジットカード発行会社の規約に違反していた場合、現金化していることが発覚したらカードの利用停止となることもあり得ます。
そして、きちんと現金化した部分を振り込んでくる業者であればまだしも、それすらせずに連絡が取れなくなるような悪質業者もいますので、詐欺的な方法で商品を買わせているようなケースであれば業者側が刑法犯となることもあるでしょう。

自己破産の手続がうまく行かなくなることがある

また、このように、クレジットカード枠の現金化をしたことがあると、行為の悪質性いかんによっては、その後借金が返せなくなって自己破産したいと思った時に、手続が進められなくなる場合もあります。
以上のデメリットを考えれば、いくらお金に困っていたとしても、クレジットカードのショッピング枠の現金化はしないほうがよいでしょう。ショッピング枠の現金化という危ない橋は渡らず、家族や友人、司法書士や弁護士などの専門家に借金のことを相談してみるほうがよいと思います。


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