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借金が増えるパターンを徹底解説

2015.10.11 任意整理


業者の「増枠」の誘惑に負ける

消費者金融などの業者は、当然のことですが利息で利益を得るためにお金を貸しているわけですから、たくさん借りてくれればくれるほど有難いのです。しかし、どんな人にでも無制限に貸せば回収不能のリスクが高まります。
そこで、ある程度回収の安全性を見極めた人、つまり業者側の基準である程度の返済実績を満たした人は、「枠」といわれる融資可能額がどんどん上がっていくのです。この「増枠」というのが実は曲者です。
借金が増える人の思考回路として、増枠はラッキーなことと捉えてしまう傾向があります。借金を考える時は本来「返せるかどうか」を基準に考えるべきなのに、「いくら借りられるか」にばかり目が行ってしまうのです。
そして「貸してくれるのだから借りておこう」とばかりに増枠に応じて追加の借入れをしてしまうのです。こうして自分の返済能力を超えた金額に膨れ上がっていくというのが借金が増える人の典型的パターンです。

リボ払いを無計画に使いすぎる

リボ払いという支払方法を知っていますか?商品そのものの金額を分割して何回払い、という設定にするのではなく、カード会社が設定する毎月決まった金額を返済していく方法です。
具体的な支払金額の設定の仕方は①定額リボルビング方式(毎月一定額を支払う)②定率リボルビング方式(残高に対する一定の割合を支払う)③残高スライド定額リボルビング方式(設定された残高によって返済額が変わる)といったいくつかの種類があります。
リボ払いは利息が高いのも問題ですが、一番危ないのは「果たして残額はいくらか」という最も大切なことがわかりにくくなることです。いくら買っても返済額が同じというのは一見とても手軽に思えますが、「冷静に計算したらあと10年経っても返済が終わらないことがわかった」など、無計画に使えば恐ろしい借金地獄が待っています。

借りること自体に慣れてしまう

最初は借金することに抵抗があった人でも、人間は悪い意味での「慣れ」というものがあるため、段々と何とも思わなくなることがあります。特に、親など身近な人が借金するのを見て育った場合、子供の世代もその影響を受けやすいのです。専門家のところに多重債務相談に来る債務者で「自分の親も破産しているんですが」という人は少なくありません。
そして、最近の消費者金融などは人にまったく会わなくても気軽に借り入れできてしまうところが多いため、「借りに行くのが恥ずかしい」という心理的な抑制をかける場面がなくなっています。
ATMから出てくる借入金をまるで自分のお金のように錯覚してしまった、銀行の口座から自分の預金をおろす感覚になっていた、というのは多重債務者の多くが語っていることです。


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