自己破産・個人再生相談所 お役立ちコラム 自己破産
自己破産・個人再生などの事例や実績などを紹介して、より分かりやすく、自己破産・個人再生にして解説します!
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2017.06.26 自己破産
自己破産をすると借金を0にしてもらえるので借金問題の解決に効果的ですが、周囲には知られたくないものです。
ところが、自己破産をすると「破産者名簿」という名簿に名前が載ってしまうと言われます。
これはどういったもので、名簿に掲載されることによって周囲に破産がバレることがあるのでしょうか?
今回は、自己破産の「破産者名簿」について解説します。
「破産者名簿」という言葉を聞いたことがおありでしょうか?
これは、市区町村役場に保管されている破産者の名簿です。その市区町村内に住民票がある人の破産者の名前が掲載されています。
自己破産をすると、基本的に破産手続開始決定が出た段階で裁判所から市区町村役場に通知が行われて、破産者名簿に名前を掲載されてしまいます。
ただ、手続き開始決定が出ても、通知が行われないケースもありますし、その後も破産者名簿に名前が掲載されないこともあります。
それでは、具体的には、どのようなケースで破産者名簿に名前が掲載されるのでしょうか?
この点、かつては破産者名簿にはすべての破産者の名前が掲載されていました。
しかし、今はその扱いが変わっていて、「裁判所は、免責が得られなかった債務者についてのみ、市区町村に通知をしたら良い」ことになっていて、いつ通知するかは裁判所の運用に任されます。
そこで、裁判所が破産手続開始決定時に通知をする運用をしていたらそのタイミングで名前が載ります。反対に、手続き開始決定時には通知をせず、免責が出なかった債務者についてのみ通知をする運用をしていたら、そこの裁判所を利用した破産者は、免責さえ得られたら破産者名簿に名前が載ることはありません。
次に、破産者名簿に名前が載った場合、消してもらうことができるのかが問題です。
これについては「免責決定が出た時点」で、抹消してもらえることになっています。自己破産をしたらほとんどの人は「免責決定」をしてもらえるので、もし破産者名簿に名前が載っても、3ヶ月~6ヶ月程度が経過したら、名前を消してもらえることになります。
以上のように、そもそも破産しても破産者名簿に名前が載らないこともありますし、載ってしまったとしても数ヶ月して免責決定が出たら抹消してもらえるので、さほど心配する必要はないのです。
破産者名簿に名前が載る可能性が少しでもあるなら、誰かに見られてバレるのが心配、という人がいるでしょう。ただ、これについても、心配要りません。
破産者名簿は秘匿性の高い高度な個人情報ですから、市区町村役場が公開することはありませんし、外部から閲覧することはできません。そこで、破産者名簿が原因で、周囲に自己破産を知られることはないのです。
このように、破産者名簿を理由に自己破産を躊躇する必要はありません。借金があるなら、迷わずに司法書士に相談をして、きちんと整理しましょう。