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自己破産後も生命保険に加入できるの?

2017.06.11 自己破産


自己破産をすると、「金融ブラック」状態になってしまうので、ローンやクレジットカードなどを利用できなくなることが有名です。

また、破産すると、解約返戻金が高額な(目安として、すべての保険の返戻金をあわせて20万円を超えるような)生命保険に加入していた場合には、保険を解約せざるをえなくなる場合も多いです。

では、自己破産後に新たに生命保険に加入することは可能なのでしょうか?

今回は、自己破産後も生命保険に加入できるのか、解説します。

生命保険には加入できる

まず、自己破産後も生命保険に加入することができるのでしょうか?破産後はブラック状態になるので、生命保険の審査にも通らなくなるのではないかが心配だという人も多いでしょう。

この点、自己破産をしても生命保険に加入することは可能です。保険の種類も、掛け捨てでも積み立て型でも大丈夫です。

自己破産によってローンやクレジットカードを利用できなくなるのは、「個人信用情報」に「事故情報」が登録されるためですが、生命保険はローンやクレジットカードとは無関係です。

生命保険の際に保険会社が個人信用情報を参照することもありませんし、仮に債務整理をしたことを知られたとしても、生命保険の契約を断られることはありません。

健康状態などについての条件をクリアしていたら、問題なく生命保険への加入は可能です。

このように、自己破産で生命保険を解約することになっても、またすぐに入り直すことができるので、まずは安心しましょう。

契約者貸付も利用できる

生命保険の中でも積み立て型の契約をすると、「契約者貸付」を利用することができます。

これは、生命保険の解約返戻金の額に応じて、保険会社から借り入れをする制度です。

契約者貸付は1種の借金ですが、自己破産をすると、ブラック状態になって借金ができなくなるので、契約者貸付も利用できなくなるのでしょうか?

答えはNOです。やはり生命保険と個人信用情報にまったく関係がないからです。

生命保険会社は、解約返戻金があるとき、それを担保にできるのでお金を貸し付けてくれます。そこで、個人信用情報に事故情報が載っていて、普通に借り入れができない人でも、生命保険の解約返戻金さえあれば、お金を貸し付けてくれます。

ただし、契約者貸付を利用して長期間返済をしないと、利息が膨らんで保険が目減りしたり、失効したりするおそれがあるので、返済はきちんと行いましょう。

なお、弁護士や司法書士に自己破産を依頼した後、破産の手続が完全に終了するまでの間は、契約者貸付に対する返済も一切行ってはいけませんので、十分にご注意ください。

返済について迷ったら、弁護士や司法書士に相談しましょう。


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