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買い物依存症で総額300万円の借金をした体験談

2015.10.03 体験談


夫が激務で、寂しさから買い物依存に

私は30代の働く主婦です。子供はおらず、休日など家にいる時はひととおりの家事を終えると、あとは愛猫の相手をしているような生活でした。
せめて休日くらいは夫と食事などを楽しみたいと思っていたのですが、不動産会社に勤める夫は非常に激務で、休日は水曜日しかないため私と生活がすれ違ってしまうのです。唯一の休日もお客さんから携帯にしょっちゅう電話がかかってきて、ゆっくり出かけられることなどはめったにありませんでした。
仕事にもたいしたやりがいを感じられなかった私は、寂しさを埋めるために休みの日にデパートめぐりをするようになっていました。
久しぶりに行ったデパートで「試着だけ」と思ったブランドの服を「若く見える」「きれい!」などと店員に誉めちぎられて、気がついたらカードで購入していました。
まさかこれが買い物依存症や借金生活の引き金になるとは考えもしませんでした。

リボ払いで借金の感覚が鈍る

今月、カードを使いすぎたかな?どうしよう、と思うこともあった
のですが、そんな時に目についたのが、クレジットカード会社からの明細書と一緒に入っていた「後からリボ払いにできる」というお知らせでした。
毎月返済の金額が一定なら生活に響かないから夫にもばれないかも、と軽い気持ちでリボ払いを選択するようになっていました。繰り返し使ううちに段々感覚が麻痺してきていたと思います。
買い物に行けば店員は「いつもありがとうございます」とちやほやしてくれ、まるでセレブにでもなったような気分にさせてくれます。結局、買ってもタグをつけたままになっている洋服もたくさんありました。
それでも休みの日に時間ができるとやはり店に足が向いてしまうのです。後から考えたら、買うこと自体が目的になっているというのは典型的な買い物依存症の症状らしいということでした。
結局、5枚のクレジットカードで借金は総額300万円にまで膨らんでいました。

夫にすべてを話し、破産手続へ

借金の総額にある時愕然とした私は、もう自分一人では抱えきれなくなっていることに気付いていました。離婚されることも覚悟で夫にすべてを話し、法律家の先生のところに相談に行くことにしました。夫は驚いていたものの、借金の整理とカウンセリングをした方がよいとすすめてくれました。
法律家の先生には叱られることも覚悟していましたが、先生は穏やかに破産手続のことや、免責されづらいケースだということを説明してくれました。
免責されるため、そして離婚せずにいてくれた夫のためにも立ち直りのための誠意を示さなければと思い、買い物依存症を直すためのカウンセリングに通うことにしました。先生のご尽力のおかげもあってどうにか免責してもらうことはできたのですが、まだメンタルクリニックには通っています。焦らず気長に治していかなければならないと思っています。


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