自己破産・個人再生相談所 お役立ちコラム 体験談
自己破産・個人再生などの事例や実績などを紹介して、より分かりやすく、自己破産・個人再生にして解説します!
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2015.10.01 体験談
ママ友のお受験話に焦りを感じる
私は現在高校生、中学生の子供を持つ40代の主婦です。借金が原因で離婚することになってしまった元夫は、そこそこ名の知れたメーカーで商品開発の仕事をしているサラリーマンで、真面目で実直な人でした。
子供達が小学校低学年くらいの頃はまだ教育費もそれほどかからず、身の丈に合った生活をしていました。しかし、長男が小4になった頃、周囲のお母さん達から「お宅は中学受験する?」という話が出るようになりました。
私自身、受験させることなどまったく考えたことはなかったのですが、仲が良いお母さんグループで受験組がとても多く、話題についていけない焦りを感じるようになりました。彼女たちは一様に「学費が余分にかかっても、子供に良い人間関係と教育を与えることは親の義務」と言っており、私も「受験させないのは親の怠慢ではないか」と考えるようになっていました。
主人に反対され、内緒で塾代を借金
メーカーの給料はそれほど高いものではなく、私立中学は我が家のレベルでは完全に背伸びをしたものでした。主人は最初から「高校までは公立で十分」と反対しており、一家の雰囲気は段々悪くなってきていました。でもその頃には私はすっかりママ友に洗脳されており、受験をすることが正義!と思い詰めるようになっていました。
渋る主人を説得し、自分の独身時代の貯金で塾に行かせるからという条件で、なんとか承諾してもらいました。しかし貯金だけで塾代を賄えるほど甘いものではなく、6年生までの3年間でかかる約200万円をどうにかして調達しなければと焦っていました。
そして、手を出してしまったのが、当時預金口座を持っていた銀行系のカードローンでした。あれほど毛嫌いしていた借金をしてしまったという罪悪感があり、しかも主人は最初から受験に反対していたのですから言えるはずもありません。
潔癖な主人に離婚を言い渡される
借りたといっても専業主婦ですから数十万くらいのものだったので
すが、家に送られてきた明細書を開けてしまった主人に借金を知られることとなりました。受験を巡って険悪な雰囲気になっていたところに私の借金が発覚・・。そこからは最悪でした。
家を出ていってしまった主人から、「価値観が違いすぎる」と離婚届が送られてきたのはそれから数か月後のことでした。もちろん借金のことだけではなく、長年蓄積したお互いの不満もあったと思います。
話し合いの末に別々の人生を歩むことを決断したのですが、長男は受験をあきらめ、私は実家に身を寄せて働きに出ることになりました。
この体験を経て私が学んだことは「お金のことは家族に内緒にすべきではない、話し合える関係を作らなければならない」ということです。今後は子供達と一緒に新たな人生を頑張っていかなければと思っています。