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借金で首が回らなくなり、自己破産した

2016.01.12 体験談


金銭感覚がルーズだった20代

25歳の時土木関係の会社に就職して、そこそこ給料も悪くない上に独身仲間もいたので、飲みに行ったり遊んだりする回数が非常に多かったような気がします。最初は本当に給料日前のつなぎという感覚だったので、消費者金融から借りても給料をもらったらすぐに返済していました。

しかし、そこでかえって信用がついてしまったのか、自分でも驚くほど短期間に融資の枠が上がっていきました。ATMの画面に融資可能額のお知らせが出てきて、それを見るとついつい借りなければ損のような気分になってしまうのです。それが消費者金融側の戦略だと冷静に考えればわかるのですが、当時の自分は遊びの誘いを断ることが嫌だったので、枠が増えるままに借り入れをしてしまいました。借金は段々と増えていきましたが、そのうち首が回らない状態になるとは想像もしていませんでした。

あっという間に300万円にまで膨らむ

融資可能枠が上がり、たくさん借りられるようになると飲みに行く店のグレードも上がっていきました。おそらく一緒に飲みに行っていた友人たちも借金をしている人が多かったと思うのですが、キャバクラで一晩に何万円もつぎ込むこともありました。女性の前でいい恰好をしたくて無理に高いボトルを入れてみたり、誕生日にブランドのバッグをプレゼントしたりと、今考えたら恐ろしく身の丈に合わないことをしていました。

ある時、仲間の一人から「同僚のAが債務整理したらしい」という噂を聞き、他人事とは思えなくなっていました。気が付くと300万円にまで膨らんでしまった借金にもう首が回らないと感じていた自分は、噂話の中で聞いた「司法書士の借金相談」というものに行ってみようと思いました。あえて自宅から少し遠めの事務所を選んで無料相談をしてもらったのです。

自己破産はイメージとは違っていた

相談の結果、借金を返済していくのは難しいだろうということでした。破産など自分には別世界のことだと思っていましたが、もう首が回らないので仕方ないという諦めの境地だったのです。破産なんかしたら債権者が家に押しかけてきて脅されるのでは、と思っていたのですが、もっと淡々としたものでした。書類を揃えるのは少し大変でしたが、司法書士が全て指示してくれるのでそれに従っていたら終わっていた感じです。

しかしやはり人に迷惑をかけてしまった罪悪感は辛いものがありましたし、裁判所に出向くなど今までの生活では考えられなかったので重い気持ちにはなりました。自分の場合、破産手続をしたことをきっかけに、お金の出入りについてちゃんと考えるようになったと思います。


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