人生を再スタート 自己破産の事例

実際の事例から、
自己破産の際に抑えておきたい
ポイントをご紹介します。

ホーム >  自己破産とは? >  自己破産の事例

典型的な破産(1)

給与カットで住宅ローンが払えなくなったケース

状況 50代男性 【債務総額】住宅ローン、消費者金融業者からの借入など6社1600万円

この方は住宅ローンを組んで自宅を購入。当初は順調に返済していましたが、ある時期に勤務先の業績が悪化。給与が大幅に下がったため、住宅ローンの支払をすると生活費が足りなくなるようになり、消費者金融からの借入で生活費を補うようになりました。当初はしばらくすれば給与も元の水準に戻るだろうと楽観していたものの、いつまでたっても給与は元に戻らず、そのうち生活費と返済資金にあてるための借入がどんどん膨らんでしまいました。最終的に住宅ローンが払えなくなり自宅を売却しましたが、売却代金より住宅ローンの残額のほうが多かったため、自宅を失った上に数百万円のローンだけが残る状態になってしまい、万策尽きて弊事務所に相談されました。幸い消費者金融1社との取引が長く、数十万円の過払金が発生していた為、弊事務所で過払金返還請求をし、ほぼ満額の回収に成功。この過払金から破産にかかる費用を支出することで、ご本人の直接的な金銭的負担のない形で破産手続を済ませ、免責を受けて借金を無くすことができました。

ご依頼前 ご依頼後
完済までに返済
しなければならない総額
1600万円+
完済までの利息
0円
月々の返済額 月20万円以上 0円

ポイント

収入の多い時期に少し無理をして住宅ローンを組んだものの、その後何らかの理由で収入が落ちてしまい、生活費や住宅ローン支払のために借り入れを始めたという方は多いです。
このような状態で住宅ローンが払えなくなると、当然自宅は売却されることになりますが、かつてのバブル期に比べると不動産価格が下 落している現在、自宅を売却しても思うような金額で売れず、自宅を手放したうえに住宅ローンの残りが数百万円(場合によっては数千万円)残ってしまう、というケースは珍しくありません。
自宅を失ったのに住宅ローンだけが残ってしまったような場合は、自己破産・免責の手続で借金を無くすのが一番良い方法です。是非ご相談ください。
なお本件は相談前に自宅を売却していたケースですが、もしまだ自宅を手放しておらず、将来にわたって継続的な収入を得る見込みがあるのであれば、個人再生手続によって、住宅ローンには手を付けずに他の債務を大幅に減額することで自宅を守れるケースもありますのでご相談ください。

典型的な破産(2)

軽い気持ちで始めたカードキャッシングがいつのまにか重荷になっていったケース

状況 30代男性 【債務総額】消費者金融業者、信販系カードローンでの借入など7社350万円

若い頃から手持ち現金の足りない時などにカードキャッシングを利用。最初は借入限度額も少なかったので、限度額がストッパーになって大きな借入をしていませんでしたが、その後借入限度額が徐々に上がるにつれ、知らず知らずのうちに借入金額が増えてしまいました。月1万円程度、ギャンブルや飲酒等をすることもありました。気が付いた時には、月々の返済をしたら空いた借入枠ですぐに借り入れをして生活費に充てるという悪循環に陥ってしまっていました。このままではいずれ生活が破たんすると思い弊事務所に相談。多少の浪費・ギャンブルの事実はあったものの、問題なく同時廃止手続で処理され、無事免責を得て、借金をなくすことができました。

ご依頼前 ご依頼後
完済までに返済
しなければならない総額
350万円+
完済までの利息
0円
月々の返済額 月10万円 0円

ポイント

最初は軽い気持ちではじめたキャッシングが、いつの間にか膨れ上がって…という方は非常に多いです。また、一般に「浪費やギャンブルをしていると破産できない」とも言われますが、本件のように、総債務額に対して浪費・ギャンブルで使った総額が比較的小さい場合は、破産手続きの中でも比較的費用のかからない同時廃止手続による破産が認められる場合が多いです。ギャンブルや浪費があるからといってあきらめずに、ご相談ください。
なお、浪費による借金の割合が比較的高い方の場合で、簡易な同時廃止手続による破産が認められるケースもあります。こちらの事例もあわせてご覧ください。

ご夫婦での破産

奥様が住宅ローンの連帯保証人になっていたケース

状況 夫 40代 【債務総額】住宅ローン、消費者金融業者からの借入など4社1600万
妻 40代 【債務総額】信販系カードローンからの借入など6社200万

もともと共働きで、夫婦二人ともに収入があることを前提に、旦那様を主債務者、奥様を連帯保証人とした住宅ローンを組んでいました。ところが旦那様の会社の業績不振のため旦那様が解雇されてしまい、再就職するまでの生活費の為に消費者金融業者などからの借入がはじまりました。

その後再就職はできたものの以前より収入が減ってしまい、借金に頼る生活が続いてしまいました。旦那様のカードでの追加借入れができなくなると、生活費補てんの為に奥様がご自身名義のカードでキャッシングをするようになり、奥様も多重債務に陥ってしまいました。さらにお子様の進学や家の修理など、その時々で大きな支出があり、そのたびに借り入れがかさんでいきました。一旦は、いわゆる「おまとめローン」を使って住宅ローン以外の債務を一本にまとめたのですが、その後、空いたカード借入れ枠でまた借り入れをしてしまったため、「おまとめ」前より借金が増えてしまいました。

そしてついに住宅ローンが払えなくなり、家を売却しましたが、売却代金よりローン残額の方が大きく、家を失った上、数百万円のローンだけが残ってしまいました。本件は奥様が住宅ローンの連帯保証人になっていました。このような場合、旦那様だけが破産すると、住宅ローンの残りについて連帯保証人である奥様に全額の請求が行ってしまい、完全な解決になりません。そこで、奥様も旦那様と一緒に破産申立をすることになりました。住宅をお持ちのままの状態で破産申立をすると、通常、より費用のかかる管財手続で破産手続が進みますが、本件では事前に適切な方法で住宅を売却済みだったため、より費用の安い同時廃止手続で破産手続が進み、最終的に問題なく免責を得て、借金をなくすことができました。

ご依頼前 ご依頼後
完済までに返済
しなければならない総額
1800万円+
完済までの利息
0円
月々の返済額 月20万円以上 0円

ポイント

ご夫婦の一方が住宅ローン債務の保証人になっている場合は、お一方だけが自己破産をしても、結局他方の配偶者の方にローン債務全額の請求が来てしまいます。そこでこのような場合、ご夫婦が同時に破産を申立て、免責を受けて借金をなくすのが一番良い方法です。また、住宅を持ったまま破産申立をすると通常管財手続になりますが、適切な方法で事前に住宅を売却し、売却代金を適切な方法で債権者に返済したうえで破産申立すると、より費用のかからない同時廃止手続で手続を進められる場合があります。また、ご自宅の売却前ではあるが自己破産を考えておられるという方がいらっしゃいましたら、弊事務所でご自宅の売却のご相談にも応じます。ご自身で売却をされる場合には、通常、売却代金はお手元には1円も戻りませんが、弊事務所にご相談いただけば、新居への引っ越し代程度の金額をお手元にお返しすることができる場合もございます。是非ご相談ください。なお、本件でもそうでしたが、いわゆる「おまとめローン」によって借金をまとめても、結局一時しのぎにしかならない場合がほとんどです。よって、既に自転車操業状態に陥った後で「おまとめローン」を利用することは、弊事務所としてはお勧めしません。

浪費を主な原因とする破産

浪費が多いが同時廃止となったケース

状況 30代男性 【債務総額】消費者金融、信販系カードローンからの借入など12社480万

この方は親元を離れて上京して生活していましたが、周りに知人のいない寂しさと、仕事がうまく行かないストレスから、気を紛らわすためにパチンコなどのギャンブルを始めてしまいました。また職場の同僚に誘われて風俗店での遊びも覚えてしまい、ここでも浪費をしてしまいました。総債務480万円のうち、さまざまな浪費による債務は総計約250万円。浪費・ギャンブルで作った借金の割合が多いため、破産手続の中でも比較的費用のかかる管財手続となる可能性もありましたが、弊事務所において破産に至る事情を詳細に説明する書面を作成し、弊事務所の指導のもと、ご本人に書いて頂いた反省文などを併せて裁判所に提出したことで、より費用のかからない同時廃止手続により手続ができることになり、無事免責を得て、借金をなくすことができました。

ご依頼前 ご依頼後
完済までに返済
しなければならない総額
480万円+
完済までの利息
0円
月々の返済額 月13万円 0円

ポイント

本件は男性のケースですが、女性の場合でも、エステや化粧品、衣料品などの代金支払いの為リボショッピングを利用し、いつの間にか債務が膨れ上がってしまったために同様の流れとなるケースは多いです。このようにギャンブル・浪費等の総額が比較的多い場合は、基本的に、破産手続の中でも比較的費用のかかる「管財手続」という手続が採られることになります。しかし、弊事務所では、できる限り、より費用のかからない「同時廃止手続」にしてもらえるよう、書類を作成します。(全てのケースで「同時廃止手続」にできるわけではありませんので、その点はご了承ください。)なお、仮に同時廃止手続にならなかった場合も、(より費用はかかりますが)管財手続によって免責を受け、最終的には借金をなくすことができるケースが多いです。借金の原因として浪費等が相当額に上る場合も、あきらめずにまずはご相談ください。

夫婦のうち妻だけの破産

旦那様に秘密で手続を進めたケース

状況 30代女性 【債務総額】信販系カードローンからの借入6件250万円

この方は結婚されている方でしたが、お子さんが産まれたために養育費などの出費が増え、旦那様が家に入れてくれる生活費では一家の生活を維持できなくなってしまいました。しかし旦那様には生活費が不足していることを言えず、またお子さんが小かったためにご自分が外に働きに出ることもできなかったため、仕方なく奥様が、普段買い物などに使っていた信販会社のカードでリボキャッシングを始めました。その後お子さんが少し大きくなり、ご自分がパートに出られるようになりましたが、そのころには既に債務が膨らんでしまっており、何枚かのカードを回して借入と返済を繰り返す自転車操業状態に陥っていました。そうこうするうちに、あるカードで新規借り入れができなくなったのをきっかけに次々と別のカードの支払もできなくなり、弊事務所に相談を頂きました。

旦那様には内緒で手続きを進めたいとの強いご希望があったため、弊事務所でも可能な限りご希望に沿って手続を進めた結果、結局最後まで旦那様には知られることなく、同時廃止手続により破産手続が終了し、免責を得て借金をなくすことができました。

ご依頼前 ご依頼後
完済までに返済
しなければならない総額
250万円+
完済までの利息
0円
月々の返済額 月8万円 0円

ポイント

ご夫婦の一方が、旦那様または奥様に心配をかけまいとして、こっそりご自身名義のカードで借り入れをし、生活費を補てんしているうちにいつのまにか借金が増え、首が回らなくなってしまったというケースは非常に多いです。もちろん大原則としては、配偶者がいらっしゃる場合は、やはり配偶者の方に正直に事情を話し、協力を仰いだうえで手続を進めるべきです。しかしどうしても配偶者の方に言えないご事情がある場合(借金のあることを知られたら離婚が確実である、など)には、弊事務所としてもできるだけご希望に沿って手続を進めて参ります。まずはご相談ください。

PAGE TOP ▲