自己破産・個人再生相談所 お役立ちコラム 任意整理
自己破産・個人再生などの事例や実績などを紹介して、より分かりやすく、自己破産・個人再生にして解説します!
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2017.04.12 任意整理
借金がある場合には、債務整理をすると借金をなくしてもらえたり減額してもらえたりするので、非常に有効です。
ただ、債務整理をすると、ブラックリスト状態になり、ローンやクレジットカードなどが利用できなくなることが有名です。
では、ブラックリスト状態になると、具体的にはどのようなことができなくなるのでしょうか?
今回は、債務整理で信用情報に事故情報が登録されることにより、できなくなることについて、ご説明します。
目次
債務整理をすると、個人信用情報に事故情報が登録されます。このことにより、いわゆるブラックリスト状態になります。
ブラックリスト状態とは、金融機関や貸金業者による審査に通らなくなってしまった状態のことです。
もっとも、ブラックリストとは言っても、実際にどこかにリストがあるのではありません。
信販会社でカードを作る時や,消費者金融などでお金を借りる時、申し込みを受けた信販会社や消費者金融業者は、自分の会社が登録している信用情報機関に、その人の信用情報を照会します。
そして、照会の結果、「滞納」などの事故情報がある場合は、それぞれの業者の内規に従って審査し、カード発行や融資の可否を決定するのです。
ブラックリスト状態というのは、このように個人信用情報に事故情報が登録されているため、審査の際にそれをチェックされて審査に通りにくくなった状態のことを言います。
債務整理によってブラックリスト状態になると、ブラックリスト状態が解消されるまでは、ローンを利用することができなくなります。
住宅ローンや教育ローン、車のローンや事業用ローンなど、すべてのローンについて、新規の利用は困難になります。
もっとも、既に借り入れた分については、通常は影響ありません。
ブラックリスト状態になると、ブラックリスト状態が解消されるまでは、自分名義でクレジットカードの申込みをしても発行してもらうことが難しくなります。
また、任意整理などで特定のクレジットカードを対象にしないで残した場合でも、カード更新時などの審査の際、ブラックリスト状態であることが考慮されて更新をしてもらえなくなる場合があります。
もっとも、特定のクレジットカードを残して任意整理した後でも、その後順調に返済をすることで、残したカードの更新時審査のときに総債務額が減っているような場合は、事故情報に関わらずカードの更新が認められる場合もあります。
債務整理でブラックリスト状態になると、サラ金のキャッシングも利用できません。
サラ金は、少々信用力の低い人にもお金を貸すイメージがありますが、ブラック状態になると審査にとおらなくなります。
消費者金融業者の中には、ブラックリスト状態でも貸付するのを「売り」にしている業者もありますが、中には国や都道府県に貸金業登録を行っていない、いわゆる「ヤミ金」もありますので、十分な注意が必要です。
ブラックリスト状態になると、自分が借金できなくなるだけではなく、他人の借金の保証人になることもできなくなります。
たとえば、夫婦で住宅ローンを組むときに、自分が連帯保証人になることで借入金額をアップすることなどもできなくなります。
ブラックリスト状態になると、物品やサービス購入の割賦払いを利用できなくなります。
たとえば、宝石や絵画などの高額な商品を分割で購入することができませんし、携帯電話の機種変更において、端末代を分割払いすることもできなくなります。
もっとも、債務整理を考えなくてはならないほど借金が多くなってしまった状態では,ローンでないと買えないような高額商品は、そもそも購入すべきではないでしょう。
以上のように、ブラックリスト状態になると、単に「借金できなくなる」だけではなく、いろいろな不便が生じます。
ただ、「不便だから」という理由で借金の整理をしないことで、その後取り返しのつかないことになる場合も少なくありません。
ブラックリスト状態というのはどういう状態かをしっかり理解した上で、もし今、他のカードで借り入れしなければ月々のカードの支払ができないとか、カードの支払をすると生活費が無くなって新たに借り入れをしなければならない状態に陥っているのであれば、すぐに弁護士か司法書士に相談してみるのがいいでしょう。