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手取り15万円で借金150万円を返済するシミュレーション

2016.03.10 任意整理


・実際に150万円を返済しようとすると?

消費者金融からお金を借入れる時、あまり深く考えずに金額を決めてしまう人もいます。しかし、本来、借金をする時には返済できるのかどうかをシミュレーションし、それに基づいて決定すべきなのです。
具体的に、手取り15万円の人が借金150万円を返済しようとするとどのような返済計画になるのでしょうか?消費者金融の一般的な利息に基づいて考えてみましょう。
たとえば、150万円を60カ月(5年)で完済する計画を立てたとすると、月々の返済額は35,000円を超えることになります。これは手取り15万円の家計ではとても無理な数字でしょう。では、ある大手消費者金融の上限いっぱいの返済期間である80カ月に設定するとどうなるでしょうか?これでも約30,000円となるため、実家暮らしなどの条件でなければ難しいでしょう。

・家計の内訳を詳しく見てみると?

手取り月収15万円の人の理想的な家計バランスを見てみましょう。食費が全体の16%で24,000円、住居費が20%で30,000円、電気代が5%で7,500円、通信費が4%で6,000円、日用雑貨費が3%で4,500円、保険料が5%で7,500円、被服費や娯楽費、交際費、子供費その他雑費が32%で48,000円、このくらいで考えるとあとの15%を返済に回せたとしても22,500円ということになります。
上記の150万円、80カ月返済の場合は30,000円未満では足りないことになりますし、これ以上の回数を認める業者があったとしても滞りなく返済し続けて完済に至ることは非常に難しいのです。実際に生活していると、必ずどれかの費目がオーバーしてしまうことも多いでしょうし、家電や車の故障、冠婚葬祭など、臨時の出費があることも考えられるからです。

・結局は借りざるを得ず、自転車操業になることも

既に返済が厳しいのに無理に続けようとする人に多いパターンが、他の会社から借りて返してしまうことです。このやり方をしていると最初は良いのですが、段々と借りる金額や会社数が増え、多重債務、自転車操業と呼ばれる状況に陥りやすいのです。そうなってから初めて専門家に相談して債務整理に至る人もいますが、できればもう少し早い段階で相談したいものです。
もう取り返しがつかないくらい借金が膨らんでいると自ずとできる債務整理のメニューも限られてきます。どうしても破産を避けて任意整理で!という明確な意思がある人はまだ少し返済できるかもしれないというくらいのタイミングで専門家に相談することが望ましいのです。


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