自己破産・個人再生相談所 お役立ちコラム 闇金
自己破産・個人再生などの事例や実績などを紹介して、より分かりやすく、自己破産・個人再生にして解説します!
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2022.01.06 闇金
個人間融資掲示板には、闇金業者が潜んでおり様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
法外な高金利や個人情報の流出を引き起こさないためにも、闇金業者を見極めることができるようになりましょう。
そこで今回の記事では、闇金業者の見分け方と対処法について、詳しく解説していきます。
お金を気軽に借りることのできる個人間融資掲示板ですが、実は様々な危険が潜んでおり注意が必要です。
そこで以下では個人間融資の仕組みと、注意が必要な理由について詳しく解説していきます。
お金を借りようとする場合、消費者金融や銀行で借用書などを制作して、複雑な手続きを踏んで借りるのが一般的です。
しかし個人間融資掲示板での個人間融資は、以下のような簡単なステップでお金を貸し借りすることができます。
このように個人間融資掲示板では、借用書を製作するなどの複雑な手続きを踏む必要がないので、どうしてもお金が今すぐに必要な人や未成年の人にとっては魅力的に感じられるかもしれません。
しかし、簡単にお金を借りることができる分リスクも大きいです。
個人間融資掲示板で個人間融資を利用する場合、以下のような点に注意が必要です。
それぞれ順番に詳しく解説していきます。
個人間融資掲示板で最も注意しなければいけないのが、お金を貸してくれる人の中に闇金が潜んでいることです。
一般的な消費者金融や銀行からお金を借りた場合と異なり、闇金業者は法外な金利の請求をしてきます。
また家族や職場などに脅迫まがいの返済を催促する電話をしてくることもあり、日常生活が脅かされる可能性もあるのです。
個人間融資掲示板では、お金に困っている人に対して詐欺を行いお金を騙し取ろうとする者もいます。
よくある手口としては「先に融資の手数料を振り込んでください」や「お金を貸すための保証金として〜万円を支払ってください」というものです。
言われた通りにお金を振り込むと、その後音信不通となってしまい連絡がつかないというのが個人間融資掲示板でよくある詐欺の手口になります。
個人間融資掲示板で行われる個人間融資では、利息制限法という法律に違反した金利でお金の貸し借りが行われているということも多いので注意が必要です。
消費者金融や銀行などでお金を借りる際には、利息制限法という法律によって金利の上限というのが定められています。
利息制限法で定められている法定の金利は以下の通りです。
借入額 | 金利 |
元本の額が10万円未満の場合 | 年2割 |
元本の額が10万円以上100万円未満の場合 | 年1割8分 |
元本の額が100万円以上の場合 | 年1割5分 |
(参考:利息制限法)
個人間融資掲示板で行われる個人間融資では、上記のような法定金利を守らず法外な金利でお金を貸すケースがよく見られます。
また相手に対して法外な金利でお金を貸していると分からないように、巧妙にお金の貸付を行う場合もあります。
例えば、「100万円をお貸しするので、1ヶ月後には110万円で返してください」というようなやり方です。
このように一般的な消費者金融や銀行からお金を借りる場合とは異なり、法外な金利を請求される可能性が高いのも個人間融資掲示板の注意が必要な点です。
個人間融資掲示板では、お金を貸す代わりに特定のサイトに登録することを求めてくる者もいます。
これは広告収入を得るための誘導であり、サイトに登録した旨を伝えると音信不通になることがほとんどです。
また登録するサイトによっては個人情報が流出してしまう危険性もあるため、こういった広告収入目当ての人には十分注意する必要があります。
個人間融資掲示板では、個人情報の流出という危険が常に潜んでいます。
「お金を貸します」と甘い言葉で近づいてくる人の中には「本人確認のために身分証の確認をさせてください」と言って、免許証や保険証などの提示を求めてくる場合が多いです。
こういった人の多くは個人情報を盗むことが目的であり、万が一免許証や保険証などを見せてしまうと悪用されてしまう可能性があります。
最悪の場合個人情報が犯罪に使われたり、闇金業者などに情報が流れて借りた覚えもないお金の請求書が送られてきたりなど、様々な危険にさらされてしまう可能性もあるので注意が必要です。
個人間融資という言葉は、元々ソーシャルレンディングのことを指していました。
しかし現在のソーシャルレンディングとは、投資をしたい投資家とお金を借りて事業を始めたい人を企業が結びつけるサービスのことを意味しています。
ソーシャルレンディングと個人間融資を混同して、個人間融資が安全なものだと勘違いしないように気をつけましょう。
個人間融資掲示板では、闇金業者の人間がバレないように、親身に相談に乗ってくれるため気づいたらお金を借りていたということもよくあります。
そのため掲示板で闇金業者に騙されないためには、闇金業者の特徴をあらかじめ知っておくことが大事です。
そこで以下では個人間融資掲示板で、一般の人を装ってやり取りをしている闇金業者の人間の特徴について詳しく解説していきます。
闇金業者を見分けるために一番わかりやすい特徴が「法外な高金利でお金を貸し付けてくる」という点です。
利息制限法で定められている法定の金利は年20%となっており、これを超える金利でお金を貸し付けることは法律で禁止されています。
しかし闇金業者はお金を借りる人が法律に詳しくないことを利用して、法外な高金利でお金を貸し付けてきます。
闇金業者は、10日で1割(トイチ)・10日で3割(トサン)・10日で5割(トゴ)などの法外な高金利でお金を貸し付けてきます。
こういった法外な高金利でお金を借りてしまうと、返済をするのが非常に難しいです。
法外な高金利でお金を借りていないか、必ず事前に確かめましょう。
闇金業者は早くお金を借りたいという人の心理を利用するために、「審査不要」や「即日融資可能」などを強調してお金を貸そうとしてきます。
確かにできるだけ早くお金が欲しい人や、家族や友人に相談できず困っている人などにとっては、審査する時間も必要なくすぐにお金を借りることができるのはとても魅力的です。
しかしこういった審査不要で即日融資可能と言ってお金を貸そうとしてくる人は、基本的に闇金業者である可能性が高いので注意してください。
実は貸金業法という法律によって、お金の貸付を行う際には必ず事前に与信審査をしなければいけないと定められています。
これはお金を借りる人たちが、無制限にお金を借りてしまうことによって、多重債務に陥らないように定められた法律です。
そのためお金の貸付を行う際に、与信審査などをせず即日融資可能といってお金を貸してくる人に関しては、闇金業者の可能性が高いので警戒しなければいけません。
日本の法律では貸金業を営むためには、必ず「固定番号の設置」をして貸金業登録をしなければいけません。
また宣伝広告などに掲載する電話番号に関しては、全て「固定電話の電話番号」しか貸金業法上で認められておらず、携帯電話の番号の掲載や登録というのは一切認められておりません。
しかし闇金業者は違法に活動を行っているため、固定電話の電話番号はもちろん利用しておらず、電話番号も携帯電話番号を利用しています。
もちろん拠点としている場所がばれてしまったら捕まってしまうので、住所なども一切公開しておらず携帯電話番号だけでやり取りしてこようとしてくるのが闇金業者の特徴です。
そのため個人間融資掲示板でお金を貸すと言ってきた人が、携帯電話番号で接触してきたり、住所なども全くわからなかったりする場合はほとんど闇金業者とみて間違いないでしょう。
闇金業者の特徴として、正規に活動している大手の業者と名前を似せることで、相手を安心させお金を貸し付けるというものが挙げられます。
「〜ファイナンシャルグループ」や「株式会社〜」など、大手の正規業者と同じような名前にすることによって、あたかもグループ会社の一員として活動してるかのように装うのです。
テレビのCMなどで見たことがあるような大手の正規業者と名前が似てるので、安心してお金を借りたら闇金業者だったということもよくあります。
他の会社と名前が似てて怪しいと思ったら、まず1度しっかりと調べてみましょう。
実は闇金業者から借金をしてしまった場合、返済しなければいけない義務というのはありません。
そもそも闇金業者によるお金の貸付は、利息制限法と出資法に反しているので、返済の義務は発生しません。
また闇金業者から借りたお金に関しては、利息だけではなく元本に関しても返済する必要がありません。
実際に最高裁判所において「闇金行為は反倫理的行為なので不法原因給付(民法708条)に当たる」という判断が下されています。
この不法原因給付(民法708条)というのは、「不法な原因のために給付をしたものは、その給付したものの返還を請求することができない」 ということを定めたものです。
そのため闇金業者による貸付も、「闇金という違法な行為によってお金を貸し付けた場合、利息はもちろんのこと元本も請求することができない」ということになります。
つまり違法な行為によってお金を貸し付けた闇金業者に対しては、返済する義務がないのでお金を返さなくてよいということです。
すでに闇金からお金を借りてしまっている場合、基本的には以下のような手段を取ることをおすすめします。
それぞれどうすれば良いのか以下で詳しく解説していきます。
闇金業者からの借金に関しては、返済義務はないということをここまで詳しく解説してきました。
そのため現在闇金業者に対して返済をしている場合は、まず返済を止めましょう。
闇金業者は違法な取立てをしてくるので、返済を止めると危ない目にあうかもしれないと心配する方も多いですが、以下で紹介する手段を取れば安全に返済を止めるもしくはしないで済みます。
闇金業者からお金を借りてしまっている場合、すぐに弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談してください。
弁護士や司法書士に相談すると、すぐに相手に対して返済をしない旨を通知してくれます。
違法に活動している闇金業者は、あらゆる難癖をつけてお金の返済を迫ってきますが、法律の専門家である弁護士や司法書士が「返済義務がない」ということを相手が諦めるまで伝えてくれるので安心です。
また後日違法な取立てなどを行った場合、警察へ捜査の依頼をすることも伝えてくれるので、取立てに怯えることなく生活できます。
闇金からの取立てに困ってすぐに警察へと相談する方も多いですが、これはあまりおすすめできません。
基本的に警察は民事不介入なので、はっきりとした証拠がないとなかなか動いてくれない可能性があるからです。
そのためまずは弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談して、取立てなどに困っている場合は一緒に警察へ行くと良いでしょう。
専門家である弁護士や司法書士の方が、警察に対して現在どういった状況であるかをしっかり説明してくれるので、警察もすぐに動いてくれる可能性が高くなります。
個人間融資掲示板にはヤミ金業者が潜んでいる可能性が高く、迂闊にお金を借りると大きなトラブルに発展する可能性があります。
それでもお金に困っているという場合、個人間融資に手を出すのではなく他の方法を利用しましょう。
そこで以下では、個人間融資以外でお金を工面する方法について詳しく解説していきます。
まず最初に考えられるお金の工面の方法は、消費者金融を利用するということです。
闇金業者ではなく正規の貸金業者からお金を借りることができれば、後から大きなトラブルに発展するという心配もありません。
テレビCMなどでよく見る消費者金融は、比較的審査の通過率も高いので、まずはそういったところからお金を借りることを検討しましょう。
個人間融資掲示板でお金を借りようと考えている人は、もうこれ以上消費者金融からお金を借りることができないという人も多く存在します。
そういった人は、過払い金の見直しをしてみましょう。
長い年月消費者金融などからお金の借り入れと返済を繰り返している人の場合、過払い金が発生している可能性があります。
過払い金が発生している場合、多く払ってしまったお金を貸金業者に対して返還するよう求めることができるのです。
心当たりがある人は、弁護士や司法書士などに相談してみましょう。
生活福祉資金貸付制度とは、低所得によって生活が困窮している人などが、生活を立て直すまで一時的に必要なお金を借りることができるという国が設けた制度になります。
ブラックリストなどに乗ってしまいお金を借りることができない人であっても利用することができるので、安心してください。
債務整理とは、法的に認められた「借金を減らす・ゼロにする」手続きのことです。
任意整理・民事再生・自己破産と3つの方法があり、どの手段でも借金を減らすもしくはゼロにすることができます。
一方でブラックリストとして登録されてしまい、新たに借り入れができなかったり、ローンを組めなかったりなどのデメリットもあるので注意が必要です。
どうしても借金の返済などができず困っているという人に関しては、債務整理という手段をとることも考えてみましょう。
どうしてもお金が必要な時には、個人間融資掲示板のような一見怪しいものでも頼りたくなってしまうものです。
しかし個人間融資掲示板には、今回紹介したように闇金業者が潜んでいることが多く、1度闇金業者からお金を借りてしまうと大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。
もっとも闇金業者に頼ることなくお金を工面する方法もあるので、急いでお金を借りようとするのではなくまずはどんな選択肢があるのかじっくりと考えてみてください。
闇金業者からお金を借りることなく、明るい未来を迎えられることを願っています。