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多額の借金返済中に妊娠してしまった時の対処法とは

2016.02.28 自己破産


・妊婦だからという特別扱いはない

借金がある人でも、普通に生活していれば色々な状況になることがあります。たとえばまだ債務がたくさん残っていて、返済中にもかかわらず予定外の妊娠をしてしまった。このような場合、返済を待ってもらえるのでしょうか?残念ながら、これは貸金業者にしてみれば「こちらには関係ない事情」ということになってしまいます。転職活動中などであれば2~3ヶ月で決着がつくこともありますが、妊娠というのはすなわち1年半や2年はまともに働けないことを意味します。そのような長期間、ほとんど収入がなく支払いをできない状態なのですから、業者側も利益を出さなければならない一企業である以上、待つことはできないのです。もし相談してみたとしても、「ご親族の援助は受けられないのですか?」と聞かれることはあっても、支払猶予をしてもらうことは難しいでしょう。

・周囲のフォローがあれば任意整理できることも

結婚している状況での妊娠であれば夫の協力が得られることもあるでしょう。もし、夫が借金のことを知っていて、なおかつ協力してくれる場合は、任意整理を検討して債務の額を極力、減らすことを考えてみましょう。任意整理は利息を適正に見直した上で返済していくタイプの手続きですので返済できる収入があることが条件にはなりますが、法律専門家のところに通う回数も少なくて済みますし、裁判所に行かなくても良いですから依頼者の負担は非常に軽いといえます。
中には夫に内緒で借金をしている人もいるでしょう。この場合、妊娠という非常事態になったわけですからやはりきちんと話をすることがベターです。自分がぎりぎりまで働くから大丈夫、と思っていても、妊娠中は切迫流産や切迫早産で入院するなど、動きたくても動けない状況になる人は意外と多いからです。

・返済不能な場合は自己破産を選択

中にはシングルで、相手の協力が望めないなどの状態で妊娠する人もいます。誰も頼れる人がいない、しかも返済に充てられる貯蓄などがない場合は決して無理をせずに自己破産を選択することをおすすめします。上記のように、自分は働きたい意思があっても妊娠中のトラブルは結構な確率で起こりますから強制的に入院させられることも少なくないですし、そうなれば借金返済どころではなくなります。自己破産はたしかに色々な書類を裁判所に出さなければならない分、任意整理より手間がかかる面もあります。しかし法律専門家に妊娠中であることを伝え、極力書類のやりとりなどで事務所に通う回数が少なくなるように配慮してもらえば手続き事態は不可能ではありません。


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