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ブラックリストでよくある誤解まとめ

2017.04.15 任意整理


借金をしすぎて返済ができなくなったら債務整理をすることがおすすめですが、債務整理をするとブラックリスト状態になるのが嫌で、手続きをしたくないということをよく聞きます。

しかし、ブラックリスト状態については、世間的に多くの誤解があり、実際にはさほど大きな不利益にならないことも多いです。

そこで今回は、債務整理で個人信用情報に事故情報が登録されてブラックリスト状態になったときによくある誤解について、解説します。

家族の信用情報に影響はない

債務整理によってブラックリスト状態になるのは、自分の個人信用情報に事故情報が登録されてしまうからです。

ここで、債務整理をすると、家族の信用情報にまで何らかの影響があり、家族もローンやクレジットカードを利用できなくなると考えている人がいます。

しかし、債務整理をしても、家族の信用情報には影響がありません。個人信用情報は個人個人のものなので、たとえ同居の家族や配偶者、子どもであってもお互いに影響し合わないからです。

そこで、自分が債務整理をしてブラックリスト状態になっても、家族はローンやクレジットカードを利用することができます。

事故情報は5~10年で消える

ブラックリスト状態については、その期間についても正しく理解されていないことがあります。

まず、債務整理によって事故情報が登録されても、期間が経てば消去されます。そうすれば、また元のようにローンやクレジットカードを利用することができます。

事故情報が消えるまでの期間は、手続きの種類や信用情報機関によっても異なりますが、手続き後だいたい5年~10年間となります。

なお、多額の債務があって、5年間の分割払いでは払いきれないという場合、6年以上の長期分割で任意整理をするよりも、思い切って自己破産してしまったほうが、事故情報が消えるまでの期間が短くなる場合もあります。

生命保険には加入できるし契約者貸付も利用できる

ブラックリスト状態になると、生命保険の審査にも通らなくなると思われていることがあります。しかし、そのようなことはありません。

生命保険は借金とは全く異なる制度なので、個人信用情報に事故情報が登録されていても、加入できます。

掛け捨て型だけではなく積立型にも加入できますし、積立型の場合には、契約者貸付(保険を担保にお金を借りること)も利用できます。

賃貸借契約は可能

ブラックリスト状態になると、賃貸借契約ができなくなると思われていることもありますが、そのようなこともありません。

不動産の賃貸借契約は、借金とはまったく異なるものだからです。実際に、自己破産後に、より家賃の安い賃貸アパートを借りて引っ越しする人もいます。

ETCカードも作れる

ブラックリスト状態になると、ETCカードを作れなくなると思われていることがあります。

しかし、ETCカードの中でもクレジット機能のない「ETCパーソナルカード」なら、ブラックリスト状態でも発行することができます。

クレジットカードとしては利用できませんが、高速道路代の支払いだけなら通常のETCカードと同様に使うことができて便利です。

以上のように、債務整理をしても、世間で考えられているほどの不利益はないことが多いです。

カードの支払ができずに困っているなら、できるだけ早めに弁護士・司法書士に相談しましょう。


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