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消滅時効援用で借金を0にした体験談

2015.11.12 体験談


督促が激しかった頃、とにかく逃げ回っていた

私は30歳の頃職を変えたのですが、転職先の給料が思ったほどもらえず、生活が苦しくなってきていました。今考えたらおそらく飲み代やたばこ代など、もっと切りつめられただろうと思うのですが、その前に勤めていた不動産業界の仲間の誘いを断れず、なかなか頭を切り替えられなかったのです。
転職して1年経った頃、生活苦からサラ金に手をつけるようになりました。一度簡単に借りられることがわかってしまうと段々感覚が麻痺してきて、足りなくなれば借りればいいと思うようになっていました。借り入れ額がある程度増えるまでは自転車操業というか、何とか回せていたのですが、もうそんな生活に疲れてきて、次第に返済を怠るようになりました。
飲み仲間の雑談の中で、消滅時効まで逃げ切れば大丈夫、ということを誰かが言っていたのを思い出し、自分も逃げていれば時効援用できるかもと思うようになっていました。

司法書士に相談して内容証明を出してもらう

その後は独身だったのをいいことに、住所を転々としていました。おそらく金融業者は私の住所を把握しきれていなかったと思いますが、訴訟まで起こされてしまうともうだめだ、ということも聞いたのでいつどうなるかと気が気ではない生活が続いていました。
そして最後に返済してから6年近くが過ぎた頃、自分で時効を使って借金をチャラにしようかと思ったのですが、念のためと思って司法書士のところに相談に行きました。そうすると、時効援用は慎重にやらないと失敗することがあるので自己流はやめた方がいいというアドバイスを受けたので、これまでせっかく逃げおおせたことを無駄にしたくないと思って手続をお願いすることにしました。
後で色々調べたら、業者側はうまく誘導して債務を承認させたりするということで、やはり頼んだのは正解だったようです。

プロ相手に時効成立させるのは難しい

私の場合、たまたま訴訟も起こされず、最後に慎重に行動したことでうまく時効援用できたのですが、他の人にはあまりすすめられる方法ではないかも知れません。
逃げている間の罪悪感や落ち着かない気持ちは、あまり体に良いものではありません。そして、やはり金融業者はこういったことの対応を仕事にしているわけですから、時効を中断させる方法などいくらでもノウハウは知っているわけです。せっかくあと少しで時効が成立するところだったのに業者に自分で連絡したばかりに中断してしまったという話もあるようです。
もし、もう時効が成立している状況にある人は、決して自分で業者に連絡などせず、専門家に相談することをおすすめします。プロの業者を相手にするのですから、プロの法律家でなければ太刀打ちできないと思うからです。


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