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証券会社に勤める友人に投資の話を聞く

大学を卒業した後OLとして第一歩を踏み出しましたが、新入社員の頃は借金こそないものの貯蓄に関する知識や興味がなく、あまり真剣に考えたこともありませんでした。自宅通勤だったのでお小遣いは使い放題、借金こそないものの、割と大ざっぱなお金の使い方をしていたと思います。
そんなある日、大学の同級生と久しぶりに会おうという話になり、お茶を飲んで近況報告し合いました。彼女は「お金をただ銀行に預けてるだけじゃ、全然増えなくてもったいないよ！やっぱり投資をしなくちゃ！」と私に力説するのです。
そんな彼女がすごく大人に見え、将来に向けて貯金を増やさなくちゃ、と漠然と考えていた私は彼女の話に食い入るように耳を傾けていました。どんな方法でお金を増やしているの？と聞いたところ、彼女は株やFXで順調に利益をあげているという話をしてくれました。

FXを甘く見ていて大損

株式は取引の時間が決まっているけれど、FXなら24時間取引できるから、夜のちょっと空いた時間にもできるよ！という彼女の言葉に私の気持ちは完全に動かされていました。
早速、口座を開設して取引を始めました。しかし、本来であればもっとFXのしくみや恐ろしさについて勉強するべきだったと思います。本当は、初心者であれば小さな利益を得られる取引を何度も繰り返して利益を積み重ねていくべきだったのです。
しかし、金融の世界にいて知識がある友人と自分の違いをわかっておらず、たまたま最初に勝ってしまったことで「自分には実力がある」と天狗になっていたと思います。友人と同じようなリスクの高い取引方法にチャレンジして証拠金を失い、初心者の失敗の典型のような状況に陥ってしまいました。
夢中になっていた頃はとにかく証拠金を借金してでも調達し、後で取り返せばいいなどと甘く考えていました。

借金200万円になって目が覚める

自分のボーナスなどだけでは足りずに借金までして取引にのめり込んだ結果、残債務は200万円になっていました。
いつ損切りしようか、今回は勝てるだろうかなどという考えでいつも頭がいっぱいになり、仕事でミスすることも多くなりました。明らかに元気がなくなっていた私を心配した同じ部署の先輩が「最近元気ないけど大丈夫？」とランチに誘ってくれました。
もともと尊敬していた先輩だったこともあり、自分の状況をすべてうちあけました。先輩は、知人が株で大損したことや、ストレスになるくらいならFXなんかやめて借金をきちんと整理しよう、とアドバイスしてくれました。
先輩が調べてくれた法律家の方の事務所に相談に行き、借金は任意整理で返済していくことになりました。やっぱり素人が慣れないことに手を出すと大怪我をする・・というのが今回、私が得た教訓です。

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