自己破産・個人再生相談所 お役立ちコラム 体験談
自己破産・個人再生などの事例や実績などを紹介して、より分かりやすく、自己破産・個人再生にして解説します!
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2016.03.09 体験談
・ホステス時代、売掛を自分でかぶってしまった
私は21歳で水商売の世界に入りました。学生の頃から顔立ちが良いと言われ、周りの男の子からちやほやされることが多かったので、ホステスになってもすぐトップに上りつめられると勘違いしていましたが、そんなに甘い世界ではなかったのです。特に私がいたエリアは東京でも高級と言われる界隈で、元々きれいな子が集まっている上に、話題が豊富、聞き上手と、売れる条件を備えている子がたくさんおり、私はヘルプに甘んじることも多かったのです。
その中で自分を気に入ってくれるお客さんのことはどうにか繋ぎ止めないと思い、どんどんボトルを入れてもらっては「お金がなければ次に来てくれた時でいいから」と売掛を増やしてしまいました。もちろん、その分は自分でかぶっているわけですから、そこまで指名のお客さんが多くない自分は消費者金融で借金をして売掛をかぶるようになっていました。
・売掛を払わない客に逃げられ、絶体絶命に
売掛が200万円くらいまでたまってもう限界だと思っていた頃に、太い客だと思っていた2人くらいと連絡が取れなくなってきました。どうやら携帯の番号を変えられてしまったようで、その他の情報を聞いていなかった自分にはどうすることもできませんでした。ある日、店の更衣室で私がぼやいていたら、ホステス仲間で同じように借金まみれになってしまった子から「債務整理」という解決方法があることを聞きました。
ネットで色々探すのも大変そうだったので彼女が依頼した事務所に相談に行くことにしたのですが、そこの先生から、任意整理という方法で返済ができるかも知れない、それには月々の収入がなくてはなりませんと言われました。他の仕事をすることも考えましたが、私には水商売しかできないと思ったので、今までの甘い気持ちを入れ替えて1から出直そうと思いました。
・借金を返済しながら、プロ意識も芽生えてきた
任意整理を法律家の先生に頼み、和解ができたとのことで返済が始まったのですが、5年くらいは生活しながら借金を返さなければなりません。水商売でしか生きられない私は自分のホステスとしての在り方を見直さなければと思い、ナンバー1から3くらいまでの先輩の営業方法をとにかく観察しました。そういう人はもちろん美人ということもありますが、とにかくまめにお客さんにメッセージを送るなど、フォローをしているのです。私は今までいかに努力していなかったかということに気づかされました。最初は借金を返すために売り上げを上げたいという一心でしたが、段々努力したことの成果が出てくることの喜びも感じられるようになり、借金の解決と同時にプロのホステスとしての自覚も出てきたような気がします。